オレたちひょうきん族

「オレたちひょうきん族」は、1981年5月16日から土曜8時にフジテレビが放送したバラエティー番組です。

フジテレビは、1980年3月に「欽ちゃんのドンとやってみよう!」を月曜日に移動してから土曜日8時の枠に対する対策を取る事ができませんでした。
そんな中、1981年に当時、漫才ブームで人気が出てきた芸人を多数出演させてスタートしたのが「オレたちひょうきん族」でした。
初回こそ9.5%と視聴率的には伸びがありませんでしたが、番組終了までの視聴率として17.8%は素晴らしい数字です。

オレたちひょうきん族は、それまでのフジテレビのバラエティーの流れを継承しており、作り込まれたコントではなく大まかな設定と流れに芸人を投入してその場その場のアドリブやハプニングを笑いにしていました。
また、番組スタッフという裏方までも出演させるある意味「悪ノリ」は、フジテレビの十八番と言っていいでしょう。

この番組は、フジテレビに取って「8時だョ!全員集合」に打ち勝つための武器となりました。
人気コーナー「タケちゃんマン」TBSのベストテンのパロティー「ひょうきんベストテン」、「ひょうきん懺悔室」など名物コーナーを数多く排出し、キャラクターとしても「アダモステ」「ホタテマン」「「うなずきトリオ」などがありました。
また、既に人気がありましたが、ビートたけし、明石家さんま、島田伸助、山田邦子、片岡鶴太郎などが番組を盛り上げました。

1985年、フジテレビとしては、16年間続いた「8時だョ!全員集合」をついに番組終了に追い込むことができたのは、オレたちひょうきん族のおかげと言ってよいでしょう。
それまでは、8時だョ!全員集合に対して敗れていった番組に代わりオレたちひょうきん族が天下を取りますが、オレたちひょうきん族の歴史も1989年に終わります。

フジテレビは、宿敵8時だョ!全員集合を破ったものの4年の短い春の謳歌に終わってしまったのは、返す返す残念でなりません。

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